




藤沢本町のブルワリー「Aura Brewing」
お店代表はクラフトビール愛あふれる大浦さん
藤沢市といえば、ワイン。市内にはご存じ大手ワインメーカー・メルシャン藤沢工場があることから、神奈川県はワイン出荷量日本一を誇ります。でも、今回はクラフトビールの話。
小田急江ノ島線藤沢本町徒歩1分のところにある、Aura Brewing(オーラブルーイング)。昨年8月にオープンし、主に提供しているのは、藤沢市の13地区をイメージした13種類のビール「F series」。江の島の潮風のような軽やかで爽快な「F#1Island Breeze(片瀬)」、穏やかな日常と麦の焼ける香ばしさの「F#12 Toasty Days(長後)」など、各エリアのイメージをビールのテイストに込めています。その中でいちばんのお勧めが、藤沢エリアの「F#5 First Light」。クリアで力強く香り高く切れ味抜群。代表の大浦真琴さんもいちばん好きなスタイルのビールといいます。

全国で900以上もあるという、日本のクラフトビール醸造所(ブルワリー)。藤沢市内には、現在4カ所あるそうです。
「私がクラフトビールのお店を始めようと思ったとき、市内にはまだ1件も醸造所がなかったんです。あっという間ですね」
クラフトビールの魅力に取り憑かれ、全国のブルワリーを飲み歩き、自身でお店を出すことを決意。現在は特例子会社で障害者雇用の仕事にも従事する、二足の草鞋状態です。
藤沢市には結婚を機に移り住み、20数年になる大浦さん。適度に都会で適度に自然がある。必要なものはなんでもあるし、住民もフレンドリーで住みやすい土地。ブルワリーを始めるなら、絶対藤沢で、と考えていたそうです。
「仕事で行く関西の人に聞くと、江の島や茅ヶ崎は知っていても、藤沢のことは100%知らない。クラフトビールは地域と密接に繋がっていることが多いので、地元を盛り上げる手助けにもなるのでは、と思いましたね」
数年前から開店準備を開始。島根のクラフトビール醸造所「石見麦酒」で修行。オリジナルの醸造法も研究しました。地元の人から13エリアのアイデアをもらい、各地区のことも調べたとのこと。出店の地として最初は藤沢駅周辺で探していましたが見つからず、結局現在の場所に。
「でも、結果的にそれが良かったですね。賃料も安く収まったし、それにお店を出して分かったのですが、近隣の飲食店や住んでいる方が気持ちよく受け入れてくれるんです。仕事帰りに寄ってくれる常連のお客さんも多勢います」

店内はカウンター3席、テーブル席4席+2席とコンパクトです。気候が良ければお店の外で立ち飲みも可。タップ(注ぎ口)が5つなので、1日に提供できるのは13種のうち5種類のクラフトビールになります。

お店の奥にある醸造所を見せてもらいました。あの、銀色に輝く大きなタンクを想像していたら…。
「石見麦酒の方法を参考にさせてもらっています。家庭用の縦型冷蔵庫を改造したタンクで、150Lの麦汁を発酵させています。よく見る醸造タンクの1割程度の費用で設置できるので、私のような個人でブルワリーを持っているような人はこの方式でやることが多いんですよ」
醸造法やビールのレシピは、大浦さんにしかできないオリジナルといいます。仕込みから完成まで3週間ほど。さまざまな材料でもトライアル中で、湘南ハマボウフウプロジェクト(湘南海浜植物育成会、日本大学生物資源科学部地域と環境学研究室、地元民家企業らによる)とコラボし、地元食材「ハマボウフウ」の実を使った「はまかぜエール」も人気売り出し中。将来的には麦芽、ホップ、酵母など全ての原料が藤沢産のビールを作るのが夢とか。

「検索して遠方から来てくださるお客さんも結構います。私も各地のブルワリーによく行っていましたが、今はお店が忙しくてなかなか行けなくなりました。でもブルワリーやクラフトビールへの思いは誰にも負けないと思います」
お客さんとブルワリー談義が始まると止まらなくなるという大浦さん。市内各地区イメージのテイストを味わって見たい人、クラフトビールの話をしたい人も、ぜひ訪ねてみては。
Aura Brewing
藤沢市藤沢3丁目3-29 藤沢本町商店街 魚長跡地
営業日営業時間:水曜~金曜日は17:00~21:00 土13:00~21:00 日13:00~20:00 月火は定休日
インスタグラム
https://www.instagram.com/aurabrewing_shonanfujisawa/






