市内にもたくさんある「土砂災害警戒区域」
危険を避けるための、「備え」って？

猛暑が続く中で、全国で豪雨や台風による災害が発生しています。先月の熱海の土砂災害で多くの被害が出たこともまだ記憶に新しいところ。そこで、土砂災害の危険性について、藤沢市防災安全部防災政策課にお聞きしました。

関連記事：藤沢市民の防災意識を高めたいから、市役所にいろいろ聞いてみました！

aicco　藤沢市には高い山がないので、土砂災害の危険性はあまりないと思っていましたが、ハザードマップ を見ると、市内各地に危険箇所がありますね。

防災政策課　「土砂災害警戒区域」は、土砂災害によって住民に大きな被害が生じるおそれがある区域ということで、「土砂災害防止法」に基づき神奈川県によって指定された場所です。傾斜度が30度以上で高さが5m以上などの基準が定められていますが、ハザードマップをご覧いただくと分かる通り、市内にも各地に点在しています。

土砂災害警戒区域等について
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/i6k/cnt/f617/p1095265.html

aicco 土砂災害から自分や家族を守るためには、どうすればよいでしょう。

防災政策課　普段は防災についてあまり考えることがなく、豪雨が発生したり警報が出されて初めて意識することが多いと思います。しかし、普段から防災について備えておくことが大切です。
まず自分の住んでいるエリアが危険区域にあるのかどうか、事前に把握しておくことです。さらに「土砂災害警戒区域」に家がなくても、よく通る道や避難経路に重なってないかどうかも知っておくことが大切ですね。
また、行政から発信する情報を、常にキャッチできるようにしておくことです。市では、スピーカーから流す防災無線放送やラジオ、ホームページ等でその都度情報発信をしています。メールやツイッターでも発信していますので、ぜひ登録をお願いします。ツイッター登録数は、8月現在1万7600件に上っています。

ふじさわ防災ナビ
https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/bousai/bosai/bosai/yobo/bosainavi.html

ふじさわメールマガジン配信サービス
https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/kouhou/shise/koho/sonota/m-magazine/index.html

ツイッター
https://twitter.com/bousai_fujisawa?lang=ja

aicco 突然の大雨や台風で、災害なんて思いもよらなかったような地域で様々な被害が出ていますね。

防災政策課　近年の豪雨は、線状降水帯の発生で短期間にあり得ないくらいの雨量が降ることもあり、土砂災害への警戒が必要です。雨が長く降り続くことで、止んだ後も地中に多くの水分が含まれていて、一見大丈夫そうな場所でも起きる危険性があります。傾斜面では、地面のひび割れ、水漏れなどいつもと違う様子がないか、注意が必要ですね。
また、危険エリア外に住んでいる人も、「自分はエリア外だから大丈夫」とか「エリア外だから避難しちゃいけない」とかでなく、警戒を怠らないことです。

aicco そのほか、気をつけておくことはありますか？

防災政策課　やはり日頃から備えをしておくことです。水や非常食、バッテリーなどの備蓄品のチェックと管理は怠りなく。実際に警報が出た時は速やかな避難、屋外への避難に危険を感じたら、家の中でも上の階にいく垂直避難や危険な斜面からできるだけ離れた場所で安全を確保してください。
なお、避難所では感染対策を図り運営しています。

aicco ありがとうございました。