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#はぐくむ・つながる・こどもとおとな

【はぐくむ・つながる・こどもとおとな】第2話 コロナ時代の子どもたちに。温かなふれあいとまなざしを

2020.09.12 ファミリー ママ 幼児・赤ちゃん 親子

湘南ママたちから絶大な人気と信頼を誇る、認定子育てアドバイザーの宗藤純子先生の子育てコラムです。
今回はコロナの時代を、親として、大人として、子どもたちとの関わり方についてお話をいただきました。

第1話「うまれてきてくれてありがとう」はこちらから

9月暦は秋の長月。8月の終わりに打ち上げられた海沿いの花火に心癒され夏の終わりを感じましたが、まだまだ残暑厳しいですね。みなさまお元気ですか?

毎年6月に伺う幼稚園に、先日やっと対面で伺うことができました。
3密回避環境を求められますが、保育現場では密になって共にあそび成長する子ども達です。

活動や生活にあわせながら、子どもたちはマスクを着けたりはずしたりして園生活をしているようでした。

 

慣れないマスク生活に、過敏な園児さんもおられるし、熱中症予防対策等、園も引き続き気を付けられているようです。

マスクは特に赤ちゃんや小さな人からみると、目だけでは大人の表情がわからず、困り顔です。
子どもたちは大人の表情や口の動きからいろいろなことを読み取っています。

離乳食時も「もぐもぐ」という仕草を見せる大人の口の動きなどを見て学んでいます。
感染予防で大人がマスクをしたまま子どもに離乳食を食べさせていたところ、
「もぐもぐ」を見ていない子どもたちが食べ物をかまずに飲み込むということがあり、口元が見えるフェイスシールドに変えてみるというお話も聞きます。

お母さん達も、同様ですね。
表情を通して子どもに伝わるものがたくさんあることを実感し、安全を保ちながら、工夫されながらコロナ共生の日々を暮らしていると思います。

 

お母さんたち、がんばりすぎていませんか?

コロナの背景関わらず、子ども達の生活や遊びに「~してはいけません!」「~してはダメでしょ!」と禁止ばかり言い続けることも回避したいです。
ご自分も疲れてしまいます。

「毎日の子育てはこれでよいのだろうか?」
「私って神経質になりすぎてる?」
「子ども達に言いすぎてしまってるかしら?」
そうした声も聞こえてきます。

子どもとの生活に迷いながらも、しんどくなってませんか?がんばりすぎてませんか?

もし、そんな状況でしたら、どうぞすこしお家から出られて空をみあげて大きく深呼吸してみてください。
マスク生活は呼吸を浅くしています。
空はとても広くて、色々な表情をしています。

この湘南という地域は海もあり山もあり自然がいっぱいです。
そして誰かと話をしたり、信頼できる機関や人に話を聞いていただいてくださいね。

 

子どもの方が大人を観察しています

大人だけでなく、子ども達も大人の様子を感じながら過ごしている今、大人が子どもたちを見ているようで、子どもたちの方が大人をよく観察しています
親が子どもの心を知っているよりも子どもは親の気持ちをずっとよく知ってます。
子ども達も我慢していることが大人よりも多いかもしれません。
子どもは泣くことで訴えたり、言葉で伝えられずに我慢しているかもしれません。
駄々をこねてみたり、たくさんアピールしているかもしれません。
それはわがままではなく、「ボクを見て!」「ワタシを見て!」とサインを出しているのかもしれません。
大人がこどもたちのキモチを受け取れる余裕がない状態が続いていると子ども達も不安になります。
子ども達が心配しています。

子ども達のキモチは今、どんなキモチでしょうか?
「悲しいんだね」「怒りたいよね。」「叫びたくなっちゃうよね」「嬉しいね。」「楽しいね」
共感しあえることって素敵で、傾聴してもらえると安心しますよね。

家庭だけでなく地域で、信頼してもらえる大人のつながりを!
子どもたちに、あたたかいふれあいとまなざしを、いっぱい注ぎたいですね。

乳幼児期はアタッチメント~愛着の時期

乳幼児を育てていく上で変えることなく、継続してほしいポイントがあります。
それはスキンシップでありタッチケア。そして語りかけであり対話です。

人間の赤ちゃんはあんよができ、最初の言葉を発するようになり洞察力ある行動に至るには個人差はありますが生後1年ごろです。
このことから、人間の赤ちゃんはあと1年間の妊娠期間が必要だったことになり
『生理的早産』であると専門的に言われています。

赤ちゃんが、うまれてきて「自分は愛されている」と感じるのは、
安全に安心に泣くというサインに欲求を満たしてくれる信頼できる大人の存在です。

ですから、愛あるスキンシップやタッチケア・語りかけをぜひ継続してくださいね。

わたしたちひとりひとりが今ここにいる。それは0歳の時、たくさん抱かれ語りかけられた証

 

子どもの新型コロナウイルスに関して 

国立成育医療研究センターで コロナ×こども本部「コロナ×こどもアンケート」の中間報告書も6月に掲載されてます。
子どもが新型コロナウイルスに感染すると、どんな症状がでるのか?重症化するのか?また、子どもは外出や友達と遊ぶことを避けた方がいいのか?
そういった疑問にお答えする資料を、「日本小児科学会」と「コロナ×こども本部」が一緒になって作成されています。
https://www.ncchd.go.jp/center/activity/covid19_kodomo/index.html

マスクに関して
日本小児科医会は5月25日「2歳未満の子どもにマスクは不要、むしろ危険!」と発表しています。

https://www.jpa-web.org/dcms_media/other/2saimimann_20200525.pdf
また、世界保健機構(WHO)は8月21日に子どものマスク着用に関する指針を公開しました。
「5歳以下の子どもはマスクを着用する必要はない」「12歳以上は大人と同様に着用するべき」などの指針を示しています。

★お知らせ【湘南ふじさわ子育て応援メッセ】HP 9月1日より公開
https://peraichi.com/landing_pages/view/shonanfujisawamesse
主宰する「子育ての会ベビーぴよぴよ012&ぴよ2.3」
も公開されていますので必要とされる多くの方に届きますように!

宗藤先生おすすめの絵本、書籍も随時紹介していきます!
今回の内容でおすすめの本は
こちらの記事でご紹介します!

ーーー筆写紹介ーーー
宗藤純子(むねとうじゅんこ)

藤沢市在住30年。都内私立幼稚園教諭・主任9年を経て保育士・認定子育てアドバイザーとして乳幼児期から思春期までのこども・家庭教育・支援に約25年以上従事。親子ふれあい遊びや絵本通じて肌と心へのタッチ、子どもはひとりの人であることを伝え続ける。Child woman family Supporter

・地域での子育ち親育ち支援サークルと母親のエンパワーによる親子活動・3歳児保育活動等長年主宰し、切れめないつながりと支援を継続。2010年「神奈川県かながわ子育て支援大賞・奨励賞」授与。

・鎌倉市の産科診療所開設当初より、外部講師として「こんにちは赤ちゃん」事業に携わり、産前産後から思春期。女性・更年期講座等約11年。

・「子育ては個(性)育て。己育て」を軸に行政・PTA家庭教育・子育て支援者向け講演、2009年より教育現場・思春期講座等で、年齢に応じた「いのちのおはなし」や保護者向け勉強会など講演講座も多岐にわたり多数。

・保育者のための雑誌「POT」あそびパーク012寄稿担当や保育・教育を学ぶ短大大学で客員講師として講演。2019年度より現在、非常勤講師として帝京短期大学『乳児保育』担当。

・株式会社OfficeLadybird代表取締役

Web サイト: http://junkomuneto.com
メール:momopiyo.love@gmail.com
◆子育ての会ベビーぴよぴよ012連絡帳
https://ameblo.jp/piyopiyostaff/

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