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#有隣堂藤沢店

【有隣堂 藤沢店スタッフの今月の逸冊 ⑧】 時には子供のころのように  

2021.01.05 フジサワ名店ビル 有隣堂 読書

有隣堂藤沢店スタッフの皆さんによる、特集企画です。店内に豊富に並ぶ文庫、ビジネス、絵本など様々なジャンルから、同店ならではのイチオシの書籍をご紹介いただきます

 

2021初めてのご紹介となる、今回の逸冊は、
『花ちゃんのサラダ-昭和の思い出日記 』
南條竹則
集英社新書ノンフィクション
本体価格860円+税    


「昭和」は、およそ「平成」の2倍の年月があり、しかも激動激変の時代でした。
そのため、昭和の思い出と言っても、ひとくくりにできるものではありませんが、
「令和」の世の中では、「昭和の思い出」は1970年代以降を中心に語られているイメージがあります。

高度経済成長とその前の頃のお話は、
事件やイベントを振り替えることがあっても、なにげない日常生活に関しては、
歴史的な変化をのぞけば、とうとう語られない時代がやってきたように感じます。

集英社の広報の方でしょうか『花ちゃんのサラダ』を
「独自の文体で描いた南條商店版『銀の匙』。」と紹介しています。
これ以上の紹介文はないでしょう。

翻訳家にして食の随筆家、南條竹則さんの大切な思い出のつまった『銀の匙』。
谷内六郎さんが描いた郷愁をさそう表紙の『花ちゃんのサラダ』は、
遠くにかすんでゆくかつての日本へ、私たちを連れて行ってくれます。

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