ご近所の自然探索もいいかも
近場の公園で、トレッキング、森の散策気分
11月に入って天気も安定して、やっと秋を楽しめる気候になりましたね。これまでの巣ごもり生活から飛び出して遠出を…という思いもありますが、近場でも秋の森を感じられる場所を散策するのもいいかも。
藤沢駅からも歩いてすぐの新林公園。藤棚や子供向け遊戯施設があるので、訪れたことのある方も多いと思います。秋には木々が紅葉してお散歩やランチにもいいですが、一歩散策路に踏み込めば、そこは生茂る木々と標高数十メートルの上り下りで、ちょっとしたトレッキング気分。1km強の山路はトレイルランニングもできそうです。
天気が良ければ展望台から見る街並みの向こうに富士山もくっきり。自然も豊富で、様々な植物や野鳥も。運が良ければ野生のリスに出会えるかも。
田園風景が広がる市の北西部、遠藤御所見地区。ここにも森があります。
青少年向けの野外自然体験の場、少年の森。フィールドアスレティックや研修場、キャンプ場などの施設があり、バーベキューやデイキャンプも楽しめます。青少年施設のため、敷地内での飲酒・喫煙は禁止です。屋外施設ということもあり、またキャンプブームの折から、新型コロナ自粛期間中も利用者は減らず、感染状況が落ち着く中でさらに増えているそうです。現在園内の森の散策路コースはナラ枯れのため通行止めになっていますが、自然環境に溶け込んだそのほかのエリア・施設は、深い森の雰囲気十分。
また隣接する健康の森と少年の森は畑の中の道でつながっており、併せて巡れば約5kmの森の散策ができるフットパスとなっています。健康の森への入り口は、鬱蒼とした茂みの中に続いていますが、そこを抜けたあとは湿地や竹林の中の小径となり、人里離れた森の中の気分満喫です。ここは「遠藤笹窪谷戸」という、生物学的にも貴重な自然環境が残る場所とのことです。その先のちょっと開けた場所は、公園を造成中で2022年夏に完成予定とか。
森を抜けると慶應義塾大学看護医療学部の裏から人里の景色に。ほんの少しですが山奥の雰囲気が味わえました。
「谷戸(やと)」とは、丘陵地が侵食されて形成された谷状の地形のこと。その地形を利用した農業が営まれ、付随する貴重な生態系が形成されています。市内には藤沢3大谷戸とよばれる遠藤笹窪谷戸、川名清水谷戸(新林公園に隣接)、石川丸山谷戸の3つの大きな谷戸があります。