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#地元ニュース

おいしいたのしい 湘南ローカル農産物語②

2022.06.21

知る人ぞ知る特産「くげぬまカボチャ」
地元の土になじんだ、昔懐かしい味わい

藤沢・湘南エリアには、今でも伝わっている昔からの農畜産物がたくさんあります。今回は鵠沼で作られている初夏の味「くげぬまカボチャ」を紹介します。案内人は、JAさがみの農アンバサダー Lioさんです

JAさがみ直営の直売所には、トマトの大きな写真が飾ってあります。トマトは、どの地区でも栽培していて、出荷量も県内トップクラスを誇ります。

直売所のトマトの写真(グリーンセンター綾瀬)

ただ、1カ所だけ、鵠沼にある「米ディハウスくげぬま」には、トマトではなくカボチャの写真が掲げられています。どうして?カボチャなんでしょう??

米ディハウスくげぬまのカボチャ写真

このカボチャ、「くげぬまカボチャ」という、知る人ぞ知るブランドカボチャなんです。
その名のとおり、鵠沼地区で昔から栽培されていたカボチャです。
「くげぬまカボチャ」という品種はなく、いわゆる「坊ちゃんカボチャ」とよばれる、昔ながらの品種です。

くげぬまカボチャ

外側は黒に近い濃い緑色。中を割ると、鮮やかなレモンイエローの果肉が現れます。

中身は鮮やかなレモンイエロー

ねっとり系。ホクホクしたカボチャがもてはやされる今、昔ながらのねっとりしたこのカボチャを楽しんでみてはいかがでしょう?
食べごろになると出荷します。が、2カ月ほど涼しいところで保管して追熟させると、赤茶色になります。糖度が増して、別の味になりますよ。

追熟するとこんな色に(JAさがみ広報誌『さがみ』2014.6月号から

カボチャといえば、ハロウィーンのように秋冬野菜のイメージが強いのですが、じつは、瓜(ウリ)の仲間の夏野菜です。
湘南の暖かい冬の気候を利用して、ほかの産地が植え付けできない2月ごろ、カボチャの種をまきます。昔は、苗と苗の間に麦を育てて、温かい空気を溜めて保温したといいます。

冬、くげぬまカボチャの種をまく農家さん

鵠沼エリアは、湘南海岸から続く砂地帯。砂地の畑は、肥料をどんなに施しても、あっという間に流されてしまいます。でも、それが逆に、余分な肥料分が抜けて、引き締まったカボチャになるんだそうです。
ある農家さんが、「台地の上の畑でくげぬまカボチャ栽培にチャレンジしたところ、くげぬまカボチャの味にならなかった」と、教えてくれました。かなり、デリケートなカボチャなんですね。

くげぬまカボチャの畑(収穫期)

4月下旬には、花が咲きます。農家さんは早起きして、授粉作業に追われます。雄花を摘んで、一つずつ丁寧に雌花に授粉していきます。授粉の記録もきちんと残して、収穫に備えます。

朝早く起きて授粉をします

住宅地の中に残るくげぬまカボチャの畑。早朝、カボチャの花が咲き誇る風景は、まるで「秘密の花園」です。

梅雨に入ると、くげぬまカボチャの収穫も最盛期を迎えます。「梅雨寒の日に、ちょっとほっこりしてもらおう」と、栽培を始めたといわれます。

収穫直前のくげぬまカボチャ。敷いているのは汚れ防止のワラです

しょう油で甘辛く煮て食べるのが一番。「いろいろ試したけど、カボチャ煮にまさる料理は…」といわれるほど、くげぬまカボチャの煮物は美味です。根強いファンがいるわけも納得です。

くげぬまカボチャの煮物

洋食党の方には、くげぬまカボチャのパンプキン・サラダがおすすめです。鮮やかな黄色のボディーの中に、ニンジンなどカラフルな差し色を入れて、食卓を彩ってください。

くげぬま・パンプキン・サラダ

かつては市場出荷も盛んでした。遠くは東北地方まで流通していたとか。「八百屋さんの店先で見たよ」という方もいるかも。現在は主に直売所で販売しています。
藤沢警察署近くの直売所「米ディハウスくげぬま」で買えます。
〒251-0028 藤沢市本鵠沼2-7-1
TEL:0466-26-5561

米ディハウスくげぬま

うっとうしい梅雨を乗り切る、昭和の味です。くげぬまカボチャの生産者は、いまや2戸になりました。鵠沼の秘密の花園で生まれた地元の味覚。この夏出会ったら、ぜひ、買ってみてください。
収穫期は7月の中頃まで。くげぬまカボチャの収穫が終わると、湘南は本格的な夏を迎えます。

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JAさがみHPには、湘南地区の野菜・農産物情報が満載です!
https://ja-sagami.or.jp

JAさがみは神奈川県のほぼ中央、湘南の自然と都市が調和した7市1町(藤沢市、茅ヶ崎市、寒川町、綾瀬市、大和市、鎌倉市、座間市、海老名市)をエリアとし、農業生産物を柱に地域のに貢献する様々な取り組みを行っています。執筆者のLioさんは、JAさがみの農アンバサダーとして、HPや各メディアで発信を行っています。

 

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