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#地元ニュース #編集部

遊行寺と藤沢宿をもっと知って、楽しむ

2021.09.02

日大生チームがICタグで
境内のスポット案内

黒門に設置された看板とタグ

正月の箱根駅伝コース3、8区、遊行寺の急坂で有名になっている、遊行寺桜や藤の花の名所としても人気の場所ですが、この8月から境内各所に高札のような看板が建てられています。近づいてみると、各スポットの名称となにやら小さなチップが。案内に従って、スマホをかざしてみると、画面に説明文が現れました。

スマホに表示された説明画面

仕掛けたのは、日本大学くらしの生物学科・住まいと環境研究室のゼミ「ふじさわ蔵チーム」の学生さん。ゼミでは研究の一環で藤沢宿エリアのプロモーションを行っており、以前ご紹介した蔵のパン屋さん「風土」のオープンもお手伝いしています。

関連記事:藤沢宿に、こだわりの蔵のパン屋さん

そこで、ゼミ担当の小島仁志先生と学生さんに取材の申し込み。コロナ禍ということで、リモートでお聞きすることになりました。

「ふじさわ蔵チーム」は現在4年生3人、3年生4人の7人。藤沢宿でゼミ活動を行う中で、関わりのできた遊行寺プロモーションの一環で、ICタグを使った施設紹介をお手伝いすることになったとのこと。
境内18箇所に設置されたICタグは「多言語おもてなしタグ」というもので、スマホをかざすだけで説明サイトに連携され、情報を得ることができるもの。蔵チームでは、その説明サイト作成などを担いました。

「今年の3月にお話をいただき、まずは企画書を作ってお寺でプレゼンを行いました。手分けしてお寺の歴史を調べて説明ページを作成しましたが、参拝者にどうわかりやすく伝えていくかに苦労しました」

「私たちも、実はこのプロジェクトを行う前は、ほとんどここを訪れたことがなかったのです。でもその歴史に触れてみて、お寺のこと、お坊さんのお話など、もっと知ってもらいたいと思うように」

「お寺の鐘楼にある鐘は、一度小田原城に持っていかれて、それが住民の努力で戻ってきたことを知りました。そんな歴史を知ると、遊行寺のことをますますみんなに知って欲しくなりました」
(学生さんのコメントから)

ふじさわ蔵チームの皆さん
リモートで取材に応じていただきました。みんなで「蔵」のポーズ

「多言語おもてなしタグ」を開発したのは、藤沢市内に新製品開発センターを持つNOK株式会社。スイカやパスモのような、非接触で情報通信ができるタグですが、屋外で長期間使用できる防水防塵・耐久性を持つのが特徴、9カ国語にも対応しています。

遊行寺は1325年に開山、700年の歴史がある時宗の総本山。朝市なども開催していますが、より地元との結びつきを強めたいと、プロジェクトを開始。学生さんと一緒に看板を手作りで作成した、遊行寺・総本山書記の小林俊暁さんにもお聞きしました。
寺の歴史や良さを多くに人に知ってもらいたいですね。藤沢の観光というと、みんな江の島に行ってしまう。でも藤沢宿周辺にもいいところがいっぱいあると。大人の頭ではいいアイデアはなかなか出てこないので、若い人たちの力をお借りしたわけです。これ以外でも境内でマルシェを開いたり遊行寺でのイベントを行うなどの企画を出してもらっています」

ゼミを指導する小島先生は、プロジェクトの意義をこう語ります。
「若い世代が歴史文化の深いお寺の魅力を知り、マチとの繋がりを考えることは地域づくりにおいてとても大事なことだと思います」

今回の多言語おもてなしタグのプロジェクトは、実証実験的なものですが、今後どのように広報していくかが今後の課題。また地元商店街と連携して、お店で使えるクーポン券の発行なども企画しているとのことです。

遊行寺
http://www.jishu.or.jp

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