選手のコンディションも良好
「1年で駅伝に向けての、チームの底上げができた」

今年もあと半月ほどで終わりますね。
年が明けたら…正月2日、3日の箱根駅伝も楽しみですが、新年は、元旦のニューイヤー駅伝（全日本実業団対抗駅伝）も必見です！
2年ぶりに出場が決まった、地元藤沢の駅伝チーム、プレス工業陸上競技部、選手のコンディションも上々に仕上がって来ているようです。本番に向けて合宿中のチームを、埼玉に訪ねました。

取材の日は、立正大学熊谷キャンパスの陸上トラックを借りての練習。ストレッチやジョグをする選手たち。この日のメニューはトラック1周400mを66秒で走り30秒の休息を挟んで25本。本番と同じくらいペースで余裕を持って走ることが目的で、翌週行われるチーム内での駅伝出走メンバー選考を前に、体の仕上がり具合をチェックします。ほぼ全員の部員が参加しています。

コーチの号令とともに1本目がスタート。選手たちが一列になって同じペースを刻みながらトラックを周回しフィニッシュ。休息後再びスタートラインに並んで出走。ひたすらこれを繰り返します。開始時は少し肌寒かった気候も、日が差し気温が上がって来て、選手のウエアも汗で濡れてきたのが分かります。休息時に給水を取る選手も出てきました。40分後、25本目の周回が終了。全員がほぼ予定通りのペースで完走しました。

今年入部した新卒の3人も、余裕をもって走り終わっている感じです。
工藤巧夢選手（中央学院大卒）と長谷川瑠選手（流通経済大卒）は、昨年のプレス工業夏合宿に参加しており、チームの雰囲気についてある程度知っていましたが、入部してみてレベルの差を実感していると言います。
「おおまかな練習の流れなど体感していたので、入部してすぐに馴染めた感じです。先輩はしっかり声をかけてくれるし、監督、コーチもいつも気にかけてくださっています。チームが一つになっていて雰囲気はとてもいいですね。でもやはりトレーニングのレベルは違いますね。ここまできてだいぶこなせるようになってきました」（工藤選手）
「大学では自分がチームで1、２番に早かったのですが、ここでは練習についていくのがやっと。実力の差というか、走る距離自体はあまり違わないのですが、質が違うというか、結構きつかったですね。現在は練習につけるようになってきたのでレベルアップしたと感じます。自分は体が大きいので向かい風の区間に自信があります」（長谷川選手）
小野隆一朗選手（帝京大卒）は、昨年11月に急遽入部が決まりました。
「体調も徐々に上がってきていて、チーム内の選考にもしっかり臨める感じです。大学と実業団では、競技に取り組む考え方が根本的に違うと思います。ここはプロ意識というか、なりわいとして走る意識が大切で、学生時代の部活とは雲泥の差ですね。今はそれにも慣れて、自分の持ち味である粘り強さを打ち出していけたらと思います」

前回惜しくも予選を突破できなかったプレス工業駅伝チームは、次回のニューイヤー出場を期すために、昨年12月から取り組みを開始したと言います。選手の走りを見守る下里和義監督は、
「チーム全員が、ニューイヤー駅伝を走れる体にすることを主眼に、年間のトレーニングを組みました。新人の3人をはじめとして、距離も本数もこなせる体になった。チーム全体の底上げができています。これまで最高順位は21位。それを上回ることを最低目標として、それを超え続けていく最初の年にしたいですね」。
会社から出る社員応援団のバスはあっという間に満員になったそう。元旦の朝は、プレス工業駅伝チームの活躍にご注目ください。

プレス工業陸上競技部HP
https://www.presskogyo.co.jp/club/introduction/

ニューイヤー駅伝HP
https://www.tbs.co.jp/newyearekiden/

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