ふじさわ市民ミュージカル第11回公演「Dear my friends」
小中高生中心の舞台に、家族とともに一体で全集中

8月の公演に向けて、昨年一緒に歌って踊る劇団員の募集を行った「ふじさわ市民ミュージカル」。藤沢市在住、在学、在勤のキャスト、スタッフで構成され、30年の活動歴を持っています。

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新たなメンバーも交え、小中高生を中心とした60人のキャストが揃い、公演本番に向けて稽古に励んでいるそうです。5月18日には制作発表会が行われ、参加者のご家族や関係者に向けて、配役やテーマ曲が披露されました。
今回の、ふじさわ市民ミュージカル第11回公演の演目は、オリジナル脚本のファンタジーミュージカル「Dear my friends」。修行のために人間界へ行かされた落ちこぼれ魔女のメアリーが、友達となった人間マリーと一緒に困難を乗り越え成長していくというストーリー。主役のメアリーをはじめ、すべてのキャストが昼夕2回の公演で入れ替わるダブルキャストを演じるとのこと。つまり全員が2つの役をこなす、セリフや振り付けも2倍？　こりゃ大変！

制作発表会の前に稽古の様子を拝見させていただきました。
この日参加したのは、全キャストの半分ほど。下は小学生からのため背丈はばらばら、でもお揃いの真っ赤な練習用Ｔシャツが一体感を醸している感じです。ほとんど女子の中に男の子がポツンと。年代的に演技ものは女子というお年ごろなのだとか。

演技指導は脚本も手掛けている和泉さなさん。地元出身で日本演出家協会所属の演出家です。
並んで挨拶のあと、配役ごとに別れての稽古が始まります。
「この稽古が終わってからもまだ元気だったらおかしいからね」。ユーモアのある言い方ながら和泉さんの言葉に、全員スイッチが切り替わったように真剣な表情に。素人目には荒削りながらもアマチュアには見えないような動きに、やさしくも厳しい「指導」が入ります。

見学に来ていたお父さんに聞いてみました。
「今年初めて参加しました。学校で応募のチラシをもらって、本人がやってみたいと。このところは毎週土日が稽古日ですが、家でも親も一緒になってセリフの練習をしていますよ」
ご両親も裏方として参加しているお宅も多いようで、母娘でステージに立つ家庭も。

18時から行われた制作発表会には、キャストほとんどが集合。
演出、作曲、歌唱指導、振り付け・ダンス指導ほかスタッフの紹介と挨拶に続き、メインキャストの紹介。続いてテーマ曲が全員のダンスとともに披露されました。

主役の魔法使いメアリーの役は、永倉愛理さん（小6）と岩田和果奈さん（小5）。2人とも今回ミュージカルに初挑戦です。
「友だちに一緒にやろうって言われて。でもその友だちは参加しなかったんですけど（笑）。演技とか歌とか大好き。セリフ覚えたり役になりきるのも」（和果奈さん）
「いろんな年代のいろんな考えの人と知り合えたのがよかったです。将来、テレビに出て演技するのが夢です」（愛理さん）
コメントも、しっかりしてる！
人生の先輩も。第1回公演から参加している野原眞理子さん（お年は秘密）、今回は校長先生役。「若い人からパワーをもらってます。スポットライトが病みつきになっていますね」。

実行委員長の伊藤弥生さんは、
「ここには、自分からやりたいと言ってきている子がほとんど。高校生なると大半は違う将来の道を選んで卒業していくんですけど、中には演技の道を選ぶ子もいます。そうでない子も、みんなで一つになって何かを作り上げていった経験は、きっと生きていくと思うんですね」。
本番まで残り3カ月。みんなの集中力も増して、どんなものができるか楽しみといいます。見ているだけでこちらもワクワクしてきました。
チケットの発売は7月1日から専用サイトにて。

＜ふじさわ市民ミュージカル第11回公演「Dear my friends」＞
日程：8月25日（日）
会場：藤沢市民会館大ホール
公演時間：昼公演（A）11：00開演　夕公演（B）15：30開演
チケット一般販売：7月1日（月）予定
チケット販売予定価格：2,000円（全席指定）
詳細はふじさわ市民ミュージカルHP参照
http://www.cityfujisawa.ne.jp/musical/index.html